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【初心者向け】S&P500とオルカン、どっちを選ぶ?違い・リターン・選び方をやさしく解説

はじめに

こんにちは、ゆるコツ倶楽部のメロン夫人とポテト男爵です。

新しいNISA制度が始まってから、「何に投資すればいいの?」という質問をよく耳にします。
中でも多いのが、S&P500とオルカン(全世界株式)どっちを選ぶべき? という悩み。

どちらも人気の投資信託で、「長期・積立・分散」にピッタリな商品です。
でも、「なんとなく聞いたことはあるけど、違いはよくわからない…」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、
初心者の方にもわかりやすいように、S&P500とオルカンの特徴・違い・向いている人のタイプを整理しました。

さらに、我が家がどのように使い分けているかも実例として紹介します。
きっと「自分はこっちかも」とスッキリ判断できるようになりますよ。


目次

S&P500とオルカン、それぞれの基本をおさらい

まずは基礎的な部分を整理してみましょう。

比較項目S&P500オルカン(全世界株式)
投資対象アメリカの代表企業500社世界50か国以上・約2,500社
米国比率ほぼ100%約60%(米国が中心)
平均年リターン(過去20年)約9〜10%約8〜9%
値動きやや大きい(リスク高め)比較的おだやか
通貨リスク米ドルに集中複数通貨に分散
向いている人成長スピードを重視安定性を重視

どちらも長期的に「資産を育てる」目的に適していますが、
違いは「集中と分散」のバランスにあります。


S&P500とは?成長力で勝負するアメリカ一点集中型

S&P500は、アメリカの代表的な企業500社の株価をもとにした指数です。
Apple、Microsoft、Amazon、Googleなど、
世界を動かす企業が勢ぞろいしています。

米国は長期的に見ても経済成長が続いており、
株価も過去数十年にわたって右肩上がり。

そのため、S&P500は「世界の成長エンジンに乗る投資」と言われています。

ただし、注意点もあります。
アメリカの景気が悪くなれば、指数全体が下落しやすい。
また、円高になると、ドル建て資産の価値が下がる影響を受けることも。

メリット

  • 米国経済の成長をダイレクトに享受できる
  • 世界をリードする企業が多い
  • 長期的に高いリターンが期待できる

デメリット

  • 米国集中のため、地域リスクが大きい
  • 為替変動の影響を受けやすい

オルカンとは?世界まるごとに投資できる分散の王道

一方、オルカン(全世界株式)は、
「世界中の株式市場にまるごと投資する」 インデックスです。

アメリカ・日本・ヨーロッパ・新興国など、
60か国以上・約2,500社に分散投資することで、
一国の不調を他国の好調がカバーする仕組みです。

オルカンの約60%はアメリカ株なので、
実はS&P500ともそれなりに重なっています。

メリット

  • 一国集中リスクを避けられる
  • 為替が複数通貨に分かれており、変動リスクが抑えられる
  • 世界全体の成長を広く取り込める

デメリット

  • S&P500よりリターンはやや低い
  • 新興国が足を引っ張る時期もある

データで見る:過去の積立結果

もし15年間、毎月10万円を積み立てたとしたらどうなっていたでしょうか?
1998〜2023年のデータを使って比較してみます。

パターン平均最終資産額
S&P500のみ約3,620万円
オルカンのみ約3,100万円
50:50で両方約3,360万円

数値だけ見ると、S&P500の方がやや高いリターンを出しています。
ただし、「高リターン=正解」ではありません。

リターンが高いほど値動きも大きく、
下落時に慌てて売ってしまうと損をしてしまいます。

大切なのは、自分のリスク許容度(どのくらいの下落まで耐えられるか)を理解することです。


イメージで理解:S&P500はステーキ、オルカンはビュッフェ

投資を料理にたとえると、イメージが掴みやすいです。

  • 🥩 S&P500は「アメリカ産のステーキ」
    厚みがあって旨みも抜群。景気が良いときは最高のごちそう。
    でも、産地にトラブルがあれば味も落ちやすい。
  • 🍱 オルカンは「世界の料理が並ぶビュッフェ」
    少しずついろんな国の料理を楽しめる。
    一部がイマイチでも、他の料理がカバーしてくれる。

つまり、
「スピードを求めるならステーキ(S&P500)」、
「安心して長く続けたいならビュッフェ(オルカン)」というわけです。


我が家の選び方:両方をゆるく持つ

我が家では、どちらか一方に決めることはしていません。
S&P500とオルカンを併用しています。

理由はシンプルで、
「米国の勢いは信じたいけど、世界全体の成長も見逃したくない」から。

こうしておくことで、アメリカが伸びても、
他国が伸びても恩恵を受けられる仕組みになります。

実際、オルカンの約6割は米国株なので、
完全に性質が違うわけではありません。
重なり合いながらも、バランスをとれる安心感があります。


投資を長く続けるためのコツ

どんなに優秀なファンドでも、
途中でやめてしまえば意味がありません。

投資で大事なのは「続けること」。
特に新NISAのように非課税枠がある制度では、
長く積み立てるほど複利の効果が大きくなります。

そのために意識したいのは次の3つです。

  1. 無理のない金額で始める
     最初から頑張りすぎると続きません。
     月1万円でも継続が一番の武器です。
  2. 相場を見すぎない
     短期的な上げ下げに振り回されないように。
     値動きよりも「積立を止めない」ことを最優先に。
  3. 使う目的を決めておく
     老後資金、教育費、セミリタイアなど、
     「何のために増やしたいのか」が明確だと、下落時にもブレません。

迷ったら少額で体験してみよう

頭で考えるより、実際にやってみるのが一番の学びです。

S&P500もオルカンも、1,000円から積立できます。
少額で両方を体験して、
「自分はどっちの値動きの方が安心できるか」を肌で感じてみましょう。

数字やグラフだけでは見えない、
自分に合う投資スタイルがきっと見つかるはずです。


まとめ

  • S&P500は「米国集中」で高成長を狙える
  • オルカンは「世界分散」で安定的に伸びる
  • どちらも長期投資に向いた優秀なファンド
  • 我が家は併用し、バランスを重視

未来のことは誰にもわかりません。
だからこそ、自分が続けやすい投資を選ぶことが一番の正解です。

焦らず、ゆるくコツコツ。
それが、わたしたちの「ゆるコツ流・資産形成」です。


免責事項

本記事は筆者(ゆるコツ倶楽部)の個人的な体験・意見に基づき執筆したものであり、
特定の金融商品を推奨・勧誘するものではありません。

投資には元本割れなどのリスクがあります。
最終的な投資判断は、ご自身の責任において行ってください。

引用データは、金融庁・モーニングスター・投資信託協会などの公的情報を参考にしています。

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