こんにちは。

元銀行員のメロン夫人です。



元知識ゼロのポテト男爵です。
このシリーズでは、
10〜15年後に「働くかどうかを自分で選べる暮らし」を目指す
というテーマで、我が家のFIREロードマップを5つのステップに分けて整理しています。
我が家のFIREロードマップ(全体像)
まずは全体の流れを、もう一度ざっくり共有しておきます。
① 現状と目的を整理する
今の収入・支出・資産状況を把握して、
なぜFIREを目指したいのかを言葉にする。
② 目指すFIREの形と必要額を決める(今回の記事)
完全FIREなのかサイドFIREなのか。
年間いくらあれば自分たちらしく暮らせるかを考え、
4%ルールで必要額をざっくり出す。
③ サイドFIREまでのざっくりシミュレーションをする
今の積立ペースと想定利回りから、
だいたい何年くらいでFIREの入口が見えてきそうかをイメージする。
④ 家計を整える
固定費・変動費を見直して、
我慢しすぎない範囲でムダな出費を減らし、
FIREに回せるお金を増やす。
⑤ 投資と副業で『資産』と『収入』のエンジンを作る
NISA×インデックス投資で資産を育てつつ、
ブログ・X・Kindleなどの副業で収入の柱を増やしていく。
この記事では、このうちの【ステップ2】を深掘りしていきます。
1. 完全FIRE/サイドFIRE/コーストFIREって何が違うの?
一口にFIREといっても、実はいくつかのタイプがあります。
まずはざっくり「どんな選択肢があるのか」を知っておきましょう。
1-1. 完全FIRE(フルFIRE)
いちばんイメージしやすい、いわゆる「王道のFIRE」です。
- 仕事を辞めて生活費のほぼ全てを資産からまかなう
- 働くとしたら、完全に「趣味」や「気分」の範囲
- 生活費=資産の取り崩し+運用益
メリット
- 時間と場所の自由度が最大
- 嫌な仕事からは完全に離れられる
デメリット
- 必要な資産額が大きく、到達までに時間がかかりやすい
- 相場の状況(暴落など)の影響をダイレクトに受ける
1-2. サイドFIRE
我が家が目指しているタイプです。
- 生活費の一部を資産(運用+取り崩し)から
- 残りの一部を「ゆるく働く収入」でまかなう
- 週3勤務や、好きな仕事だけ続けるイメージ
メリット
- 必要な資産額がフルFIREより少なくて済む
- 社会とのつながりや適度な緊張感を保ちやすい
- 働き方をかなり柔らかく調整できる
デメリット
- 収入がゼロにはならないので「完全リタイア」ではない
- 働き方次第では、ストレスが残る可能性もある
1-3. コーストFIRE
もう少し長い目で見るタイプのFIREです。
- 比較的若いうちに一定額まで資産を育てる
- その後は「それ以上大きな追加投資はせず」、資産は運用で育てていく
- 自分自身は、生活費をまかなえる程度に働き続ける
イメージとしては、
若いうちに土台となる資産を作っておいて、
あとは「時間」に育ててもらう
というスタイルです。
メリット
- 資産形成のピークを若いうちに終わらせやすい
- その後は「お金のために全力で働く」必要が減る
デメリット
- 最初の数年間は、かなり頑張って積み上げる必要がある
- 完全リタイアのタイミングがやや見えにくい
2. 我が家が「サイドFIRE」を選んだ理由
では、なぜ我が家は「完全FIRE」ではなく「サイドFIRE寄り」を目指しているのか。
理由を3つに分けて整理してみました。
2-1. 完全に働かない未来が、本当に幸せとは限らないから
ポテト男爵もメロン夫人も、FIREを目指す理由が、
- 「働かないと生きていけない」が、ずっと続くのはしんどい
- もっと、時間と心にゆとりを持って暮らしたい
- 旅行や本、映画など、「インプットに時間を使う暮らし」がしたい
- 親のサポートが必要になったとき、迷わず動ける自分でいたい
- 育児に全力で取り組みたい
- 趣味をもっと楽しみたい
といったところにあります。
仕事すること自体が嫌というわけではありません。



その時々の自分のやりたいことをしたい
完全に何もしない生活よりも、
- 好きなこと・得意なことを
- 自分のペースで仕事として続ける
そんな未来の方が、自分たちにはしっくりきました。
2-2. リスクを取りすぎずに「自由時間」を増やせるから
フルFIREを目指す場合、
- 必要な資産額:かなり高め
- その分だけ「相場の影響」を大きく受ける
という側面があります。
一方サイドFIREの場合、
- 資産からまかなう生活費は「全体の一部」でOK
- 足りない分は、ゆるく働く収入でカバーできる
つまり、
必要資産のハードルを下げつつ、
今よりはかなり自由な働き方にシフトできる
という、バランス型の選択肢になります。



なるべく早く今の環境を変えたいね
2-3. 「到達可能なライン」が見えている方が、続けやすいから
数字の話をするときに、
一番の敵は「どうせ無理だよね…」という気持ちかもしれません。
- 1億円以上ないとFIREできない
- 8,000万円なんて現実味がない
こう感じてしまうと、最初の一歩がかなり重くなります。
サイドFIREの場合は、
- 必要資産額をぐっと下げられる
- 「がんばれば届くかも」と思えるレンジに落ち着きやすい
我が家も、フルFIREの数字とサイドFIREの数字を比べてみて、
まずはサイドFIREラインを目指そう
そこから先は、暮らしながら考えよう
という結論になりました。



フルFIREだとゴールが遠すぎてモチベーションが続かない
3. 年間いくらあれば「自分たちらしく暮らせる」のかを決める考え方
ここから、いよいよ「数字」の話に入っていきます。
3-1. ベースになるのは「今の年間支出」
必要額を考えるうえでの出発点は、とてもシンプルです。
今、1年間でどれくらいお金を使っているか
例えば、
- 今の年間支出が 350万円 だとしたら、
「今と同じ暮らし」を続けるための必要額は
年間350万円がひとつの目安になります。
家計簿を完璧につけていなくても、
- 銀行・クレカの明細
- 家賃・光熱費・通信費
- 食費・日用品・車関係・保険など
をざっくり合計してみるだけでも、
だいたいのレンジは見えてきます。
3-2. FIRE後は、支出が増える部分・減る部分をイメージする
FIRE後の暮らしをイメージするときに大事なのは、
今と全く同じ支出になるとは限らない
ということです。
例えば、減りそうなもの
- 通勤交通費
- 仕事後の付き合い飲みや外食
- 仕事用のスーツやカバン、化粧品代など
逆に増えそうなもの
- 趣味や旅行に使うお金
- 平日昼間にカフェで過ごす回数
- 健康づくりや学びにかけるお金
などなど。
我が家の場合は、
- 仕事由来の支出が少し減る
- 代わりに、旅行や趣味にお金をかけたい
と考えているので、
- 今:年間支出 350万円
- FIRE後:年間支出 350万円くらい
実際はそんなに大きくは変わらないと考えています。
ただ、今後の物価上昇や、子ども・親の介護などのライフイベントもありうると思うので、
余裕をもって「年間500万円」を目安としています。
ここは「絶対この数字!」と決めるのではなく、
このくらいなら、自分たちらしく暮らせそう
と感じるレンジを置いておくだけで十分です。



今の生活には満足しているので、今よりは大きく下げたくないかな
3-3. 『4%ルール』で必要額をざっくり出してみる
FIRE界隈でよく出てくる考え方に、いわゆる「4%ルール」があります。
ざっくり言うと、
年間支出の25倍くらいの資産があれば、
理論上はその資産を長期間維持しながら暮らしていける
という目安です。
計算式はこんな感じです。
必要資産 ≒ 年間支出 × 25倍
例えば、完全FIREを目指す場合で、
- FIRE後の年間支出:500万円
と仮定すると、
必要資産:500万円 × 25倍 = 1億2,500万円
となります。
もちろん、これはあくまでざっくりした目安です。
- 今後の年金収入
- 税金・社会保険料
- 運用利回りのブレ
- 暴落時の対応
などをどう考えるかでも、必要額は変わってきます。
それでも、
完全リタイアを目指すと、
このくらいの資産規模がひとつの目安になる
という感覚をつかむには便利な数字です。



あくまでざっくりですけどね。
あとは自分が安心できるように微調整かな
3-4. サイドFIREの場合の考え方(簡単な例)
サイドFIREの場合は、少し計算方法が変わります。
例えば、こんな条件で考えてみます。
- FIRE後の年間生活費:500万円
- ゆるく働く収入:年間260万円くらいは確保したい
この場合、
資産からまかなう必要があるのは
500万円 − 260万円 = 240万円
となります。
この240万円に4%ルール(×25倍)を当てはめると、
必要資産:240万円 × 25倍 = 6,000万円
同じ「年間支出500万円」でも、
- 全てを資産でまかなう完全FIRE → 1億2,500万円
- 一部を働いて稼ぐサイドFIRE → 約6,000万円
と、必要額にかなり差が出てきます。
我が家はこの差を見たときに、
まずはサイドFIREライン(6,000万円台)を
現実的な目標にしよう
と決めました。
3-5. 「最低ライン」と「理想ライン」を決めておく
おすすめなのは、数字を1つに決めてしまうのではなく、
- このラインまで来たら、今の働き方をかなり軽くできる
- このラインまで来たら、ほぼ完全に自由と言っていい
というように、
最低ラインと理想ラインの2本を持っておくこと
です。
例としては、こんなイメージです。
- 最低ライン(サイドFIRE目安)
6,000万円:今の仕事をかなり減らせるライン - 理想ライン(フルFIRE目安)
1億2,500万円:働くかどうかをほぼ自由に選べるライン
こうして2本の数字を置いておくと、
- どのあたりまで行けば、どんな選択ができそうか
- いま自分たちは、そのどれくらいの位置にいるのか
が少しずつイメージしやすくなっていきます。



具体的な数字が出ると、これからどうするべきか見えてきますね
まとめ:完璧な数字よりも「腹落ちするレンジ」を持つ
【ステップ2】では、
- 完全FIRE/サイドFIRE/コーストFIREの違い
- 我が家がサイドFIREを選んだ理由
- 年間いくらあれば自分たちらしく暮らせるかの考え方
- 4%ルールを使った必要額のざっくり計算方法
を整理してきました。
ここで大事にしたいのは、
100点満点の正解を探すことよりも、
今の自分たちが「これなら目指せそう」と思えるラインを持つこと
です。
- 目指すFIREのタイプ(完全FIRE/サイドFIRE/コーストFIRE)
- FIRE後のざっくり年間生活費(レンジでOK)
- 4%ルールで計算した「最低ライン」と「理想ライン」
この3つがいったん言葉と数字になれば、
FIREロードマップの「ゴール設定」はひと段落です。
もしよければ、この記事を読み終わったタイミングで、
- あなたが目指したいFIREのタイプ
- そのときの年間生活費のイメージ
- 「最低ライン」と「理想ライン」の金額レンジ
を、ノートやメモアプリに書き出してみてください。
それだけでも、FIREが少し現実に近づいて感じられるはずです。
次の【ステップ3】では、今回決めた目標額をもとに、
今の積立ペースと想定利回りから
だいたい何年くらいでサイドFIREの入口が見えてきそうか
を、ざっくりシミュレーションしていきます。
一緒に、少しずつ「選べる未来」の輪郭をはっきりさせていきましょう。








